おさいふケータイとドコモ、auの意図
おさいふケータイの秘蔵っ子、モバイルSuicaが1月28日ついに開始された。
ドコモの夏野氏は、「外に出て行くときに必ずもっていくのは、財布とケータイ。では、ケータイに財布を入れてしまえば、財布は持っていかなくていい。」と語る。
今年からパスネット、SuicaのJR・私鉄間での相互使用が可能になる*1。
今までも、JRと私電の乗り換え時、Suicaとパスネットを取り替える事にうざったさを感じてきた人も多いはず。
この相互使用が、モバイルSuicaと絡むことで期待できるソリューションになり得ると思う。
この時期においてのモバイルSuicaの投入意義は、ひとつに便利さを広げること。
そして、もうひとつは相互乗り入れに先んじてモバイルSuicaを投入し、お財布ケータイへの抵抗感の垣根をなくすことだと思う。
交通インフラとして電車が圧倒的である関東圏において、Suicaは強力な存在感を誇る。
- 定期入れから出さなくていい
単純なことだけれど、多くの人がごったがえす駅ではこれが利便性を高めるソリューションになる。また、紛失を防ぐメリットもある。
そして、Suicaの相互使用が開始されると、ケータイひとつあればJR、そして私鉄に乗ることができるようになる。
そして、こうやってモバイルSuicaの使用が広まるということはイコール、ケータイを電子マネーとして使う機会が広がることを意味する。
(モバイルSuicaの使用に際しては、JRの提携カードとの契約が必須という条件がつく)
これは、依然としてケータイを電子マネーとして使うことへの抵抗感が強いユーザに対する確実なステップとなるはずだ。
さて、おさいふケータイはどういった動向をたどるのだろうか。