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元SIerの今はWebビジネス中心なヒトが日々のトピックを綴ります。

iチャネルって何?

携帯キャリアの話題になったので、次はその新サービスの内容に触れたいと思います。
参考:「iチャネル」とは

「今までiモードを使いこなせていない方。そんな方も本当はニュースや天気予報のチェックをやりたい──と悩んでいる」

NTTドコモ プロダクト&サービス本部マルチメディアサービス部長 夏野氏


つまり、ドコモとしては(表向きは)iモードが使いこなせていないユーザをターゲットにしているようだ。
しかし、本当だろうか?
サービスについて検証してみよう。

私自身が「iチャネル」に関して魅力を感じたのは

  1. 自動配信で自ら情報を取得しにいく必要がないこと
  2. 携帯の待ちうけ画面にニュースのテロップが流れること
  3. ページデザインがFlashで構成されており、デザインが気に入っていること

の三つである。


では、これらの魅力はiモードを使用しないユーザにささるのだろうか。


ここで、ちょっとiモードの現状を考えてみよう。

パケホーダイを使用するヘビーユーザ以外は、iモードは使っていても、
メールや路線検索、着メロや着歌のダウンロードなど以外の用途において、
日常でばんばん使用することはあまりないのではないだうか?

そう思って、ちょっと調べてみると、以下の資料が出てきた。
通話以外にどのような用途でケータイをご利用されることが多いですか?

母数が200人程度と少ないので断言はできないけれど、iモードを使用する機会の多くが
メールに集中しているのが分かる。


これらの人はiモードの使い方が分からない層なのだろうか?
私は違うと思う。


仮説として、「見たいと思うけれど、いちいちサイトにアクセスしたり、有料登録するのは面倒だし、パケット代ももったいない。」
という層が多く含まれるのではないかと思うのだ。


だとすれば、そういったターゲットにコンテンツの魅力を伝えるのはどうすればいいか?


答えはひとつ。
待っていても情報が届く仕組み、興味を持たせる仕組みである。


ん?これは今、インターネットの世界で徐々に広まりつつあるRSSの考え方に似ているじゃないか。


そう、これを今や必須のインフラとなった携帯で実現したのが「iチャネル」なのである。

電車での移動の際や待ちあわせの際などになんとなく携帯を見ると、
「ん?」と気になるテロップが流れている。
「もうちょっと見たい」といってボタンを押す。

といったシーンが思い浮かぶ。


iモード基本料の210円に対し、基本料を157円に抑えた点も戦略的に活きると思われる。
クイズ番組の人気からも分かるように、人間は知識を欲する生き物なのだ。


そして、この「iチャネル」に個人ごとのパーソナライズ機能が備わったとき、
大化けするんじゃないかと思う。
例えば、好みのキーワードを入れておくとそれに関する情報を取得しに行って
表示していくような機能だ。
ドコモからの情報発信は2時間に一回だが、個人や企業がコンテンツをつくるように
なれば、その幅はどんどん広がっていくだろう。


さて、次の日記では「LISMO」に触れたいと思います。
個人的にはiTunesとの差異がどうなのか気になっているauの新サービスの名称です。