RoleとResponsibility
- Role = 役割
- Responsibility = 責務
最近よく考えるんですが、これが曖昧な企業って多いですね。
企業自身もそうですし、その中で働く人もそうです。
自分の職務であるSIer(システム構築)は、プロジェクトという形を取っています。
プロジェクトは、簡単に言うとその人のスキルを売るビジネス。
違う言い方をすると、(ポジティブな意味で)お金で人を貸すビジネスになります。
プロジェクトという形態においては、普通の業務より、
「役割」と「責務」は明確であるはずですが、
自分の立場もあってか様々なタスクを任されています。
プロジェクトでは、
- 開発プロセスの標準化
- ドキュメントの標準化
- プログラムの標準化
- 共通アプリケーション対応
- 中国開発センター・現地メンバーとの連絡窓口対応
- インシデント対応
- クライアント・そして中国との交渉、決定。
他にも
- 棚卸などの決算対応業務
- 部内のインフラ構築
などを行っています。
もちろん、すべてに100%ではないですが、それぞれを噛まざるを得ない状況になっていて、
力が分散しているなぁと思う事が多々あります。
そして、こういった業務が適切にアサインされているかというと
疑問に感じることも多いです。
もちろん、上司にはそういった事項をエスカレーションしていますけれども、
リソースの関係もあり、なかなか機敏に対応できないのが実際のところです。
外資やコンサルタント、投資銀行などはそうではないかもしれませんが、
こういった曖昧さは日本独特なのかなと思います。
だから、サービス業の生産性は先進国でも下位クラスなんでしょうね。
最近のベンチャー企業などは得意分野に特化したアサインや体制などを取り、
既存の企業に対抗しています。
サイバーエージェントなんか良い例です。
あの会社のコア・コンピタンスは特化とスピードだと思います。
こうやって内部にいてこそ、見えるもの。
こういったものって案外、外にいると分からないものなんですよね。
好奇心をもって常日頃見ていると、色々と学びが多いです。
もし、本格的に事業を興したときは、明確化と曖昧さをうまくバランスさせたいものです(^^