SIとフレームワーク 1
SIerについて考えてみる。
SEを職業としている方は理系出身の方が多い。(僕もである)
理系の出身の人は秀才で真面目な勉強家が多いし、文系出身でも技術についてこれる人は
理系の出身の人以上にがんばって学んでいる。
このように、優秀な人は大勢いる。
しかし、なぜこんなにも燃えるプロジェクトや失敗プロジェクトが絶えず、
SEは不幸を背負いこみがちなのか?
これに対する答えを自分なりに定義してみようと思う。
かなり「真面目に」だ。
僕の1つの解として、SIerは戦略思考に基づくフレームワークを使いこなす人がもっと関わっていく、
あるいは育てていかないと、駄目なんじゃないかと思うようになってきた。
はっきり言って、「プロジェクト」という形態は日本人には向かない。
なぜなら、日本語の言語特性からも分かるが、曖昧性が大きすぎるからだ。
そして、それに伴い、各人の役割の明確性も欧米に比べ、発達していない。
(以前記述した「RoleとResponsibility」を参照のこと)
だが、日本人はその勤勉さでそのビハインドを跳ね返してきたように思う。
それだけで立ち行かなくなってきたのは、主に以下の3つの理由があるかと思う。
- スピード:インターネットの発達により物理的な国境線がなくなってきたことで、ビジネススピードが桁違いに速くなっている
- 人材育成:プラットフォームの抽象・分散によるアーキテクチャの難解化、人材育成のビジネススピードに対する遅れ
- 競合相手:インドや中国が育ってきており、コスト面で相対する状況下に置かれるようになっている
考えてみるとまさに3Cに当てはまる。
- Costomer:1
- Company:2
- Competitor:3
そして、この状況はまさに
「イノベーションのジレンマ」における破壊的イノベーションの序章
だと思う。
これからは、頑張る方向性を明確に定義し、時には捨てる勇気を持たなければならない。
その判断の材料として使うべきが、戦略思考に基づくフレームワークである。
また、次回以降詳細に記述したい。