SI(≒受託開発)とファイブフォース分析(まとめ)
これまでのエントリにて、SIビジネスをファイブフォース分析してきました。
5つの項目それぞれについて、今回のエントリにてまとめ、
SIビジネスの方向性を示してみたいと思います。
- 新規参入の脅威:インド勢
- システム構築経験によるクライアント業務の仕様について深耕を図る。
- 主要システムにおいて実績をつくり、パートナーシップを結ぶほどに重みを持つベンダを目指す。
- 業界内の競合企業との敵対関係
- 代替品の脅威
- 買い手の脅威
- 供給業者の脅威
- スキル習得:
- クライアントのシステム事情から、提供する可能性のあるミドルウェアを考慮する。
- 考えられるミドルウェアのナレッジを持つ人材を揃えておく。
- 教育機関を把握し、即時にナレッジを吸収できる体制を作っておく。
- 障害:
- アライアンスを組むなどして先方のナレッジを取り込む。
- アップデート:
- アライアンスを組むなどして先方のナレッジを取り込む。
- スキル習得:
以上が私の見解です。
いずれにせよ、マクロ環境の変化により、SIビジネスは多くの変化にさらされています。
その上で、自分達に何ができるのか?を考えながら動いていかなければ
すぐに飲み込まれてしまうほど、この変化は大きいものです。
なあなあで受注できていた時代は終わりを告げ、
- かませ犬的にコストが安いところをコンペ相手に選ばれ、コストを下げる事を要求する。
- システムをきっちり構築しても、次の案件ではコスト的に競争にならずに情け無用に失注。
といった感じです。
「イノベーションのジレンマ」にどう対抗していくか。
ベンダーの今後の成長には「戦略」が大きく関わってくる事は間違いないでしょう。