ベンチャー企業の資本政策
米国のMVNO事業者 Amp'd mobile がChapter11(会社更生)を申請。
このニュースを追いかけていたら、元CEOのインタビューがありました。
内容を聞いてみると、「敗軍の将、兵を語る」みたいでなんとも興味深いです。
ベンチャーにおける資本政策の重要性を、改めて思い知らされる内容でした。
事業スキームのアイデアも重要だが、マネタイズも重要。
そして、マネタイズの後の「回収」も重要である。
そう考えると、事業を回す上でアイデアなんてほんの一部に過ぎない。
i-modeの公式サイトが爆発的に伸びた理由は回収スキームを
docomoが請け負ったからである。
レベニューシェアでdocomoにもお金が落ちるわけだが、
そんな事を押しのけても、コンテンツ提供企業にはメリットがある
という事になる。
さて、回収はただ会社を回って「返してくれー」とドアを
どんどん叩いて回るだけではないし、電話をかけまくるだけでもない。
受注の前段階で相手の与信をチェックし、リスクを判断し、受注するか否かの
判断が必要だ。
そして、与信チェックから回収までのノウハウを溜めていく事が重要なのである。
大企業だと与信などを現場の人間がそこまで意識することはない。
(商社はあるだろうが。)
だが、起業するとなれば、与信チェックから回収までのノウハウは
余計に重要である。
が、営業の数ばかりに気を取られるとそこがおろそかになる。
引き合いが来るからとぽんぽん対応していたら売掛金だけがたまっていき、
キャッシュフローがショートしてしまう。
そんなアホなと思うかもしれないが、こうしてダメになっていく企業も
多いのだ。
起業におけるファイナンス、見過ごしがちだが重要なポイントである。