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元SIerの今はWebビジネス中心なヒトが日々のトピックを綴ります。

リクルートの競争優位性

・あえて業務を職種、会社で細分化しない事
・メディアを自社で持つ事
・良質な人材の採用
がリクルートの競争力を作っていると思う。


1点目は、営業がメディアまで一気通関で携わり、俯瞰し行動する力を生み出す。ただ、これはグループ企業毎に少し違うかもしれない。
また、グループ内競争をあえて起こす事で安定を無くし、競争力を維持する。HRM、エージェント、スタッフィングがバッティングする事も多い。
しかし、マネジメントソリューションズやワークス研究所は特化した事業であるために、その限りではない。


2点目は、常にマーケットに近い意見をメディアに反映し、高付加価値を生み出す事に繋げる。
かつ数を自分達で回す。


3点目は上記ビジネスモデルを回すには、与えられた事をきっちりこなすだけでは足りないため、人材採用に力を入れる。
加えて、契約社員制度を設ける事でメディア広告の量をさばき、かつ年齢層を若く保つ事に成功している。


以上がリクルートの競争力だと思う。
もはや大企業である彼らが営業利益率30%をたたき出している。
驚くべき事だ。


だが、スキームを作ったのは過去の人達であり、
電通資本が入り代理店に迎合しているあたり、
人材の充実度は相対的に下がっているのかもしれない。
それとも自社リソースのみでは回せないほど、メディアが
巨大化したのだろうか。


他を見渡すと、サイバーエージェントの企業文化はリクルートに近い。
ただ、メディアがないために、彼らはアメブロというメディアを育てようとしているのだろう。


情報化時代になり、よりB2Cに近い位置で
・情報スキームの策定
・情報のより分け
・情報の配置
をやってきた企業が力を持つ。


ただ、それらが自動化されただけで精度はまだまだだ。
高い付加価値は、人間にしかわからないファジーな部分がある限りは続く。


競争優位性は当分、続くのだろうか。