クリエイティビティを磨く3つの方法
- クリエイティビティ=創造性
この分野は人が人であるからこそ、発揮できるもの。
カルチャーが大きく関わってくるもの(日本でいえば遠慮/わび・さびなど)であり、
それがそのまま海外勢への競争優位性になる分野でもある。
ダニエル・ピンクが「ハイ・コンセプト」で、梅田望夫が「WEB時代をゆく」
で描いているように、
そしてブログ・SNS・魔法のiランドの小説、ニコニコ動画が圧倒的に
支持されているように、
クリエイティブ性は「表現のインフラ」が整った今、これまで以上に大きな付加価値を
持つようになってきている。
最近、ビジネスマン向け雑誌「プレジデント」や「日経ビジネスアソシエ」
の文章術に関する特集はバカ売れらしい。
また、アートディレクターの佐藤可士和氏の書籍がベストセラーに
なったり、広告クリエイティブ関連の書籍が目立つようになったのも、
ビジネスマンが「クリエイティビティを磨く事」に対して、
強い興味・関心を抱いている現れだと思う。
ビジネスマンが今後、付加価値を得るためにクリエイティビティの有無
は大きな要素になってくる。
それでは、クリエイティビティを身につけるためには何をすればいいか。
それは、以下の3つを徹底する事が必要だと思う。
- 内面を育む事
- クリエイティブに触れ、感じる事
- とにかくクリエイティブを創る
それぞれについて考える。
- 内面を育む事
イコール、自分が安心していられるフィールドに留まるのではなく、
あえて自分を未知の大海に投げだし、揉まれる事で得られる。
つまり、チャレンジこそが内面を育む。
新たな環境や新たな人との出会い。
そういった仰々しいものだけでなく、新たな恋愛との出会いも
チャレンジだと思う。
共通するのは、自分ではアンコントローラブルで未知であるという事。
結果として、恥をかくもの、何かを失う可能性があるもの。
だからこそ、こわいけど学びがある。
それらの体験は、内面を育む過程で、必須要件だと思う。
- クリエイティブに触れ、感じる事
自分が好きなクリエイティブはもちろん、多くの人に支持される
クリエイティブに触れ、その理由を考え抜く。
作者の意図を測り、また意図しなかった結果が現れた理由を徹底的に
考え、アタマのライブラリに蓄積する。
- とにかくクリエイティブを創る
理屈だけじゃ始まらないので、行動しながら試行錯誤する。
納得いくものが出来たら、いろんなカテゴリの人に見せ、
自分の意図した/意図しない結果になった理由を検証する。
- クリエイティビティに対する評価
最後に。
クリエイティビティはどう評価され得るかを考える。
クリエイティビティは本人だけのものではない。
例えば、広告ではコンセプトを考え、広告主に提案するプランナーがいて、
コンセプトをデザイン/広告物に落とし込むクリエイティブがいて、
コンセプトを表すコピーをつくるコピーライターがいる。
それらが総合的にクリエイティビティを発揮し、価値を上乗せし、
広告物(クリエイティブ)を世に送り出す。
本人だけではなく自分が、そして自分が深く関わる人・ものが
- どんなクリエイティビティをもちえるか
- どう組み合わせられるか
- どう表現できるか
- その表現を流通できるか
の優位性が評価の対象になる。
ここにITというレバレッジが加わり、アイデア次第で上記を
加速させる事ができるようになってきたわけで、
すごく面白い時代になってきたなーと思う。
p.s.
クリエイティビティに関するエントリをいくつか紹介します。
クリエイティビティ(創造性)を発揮する上での欠かせない必要条件は、
観察によってデザイナー自らが驚きを感じることだと僕は思います。
クリエイティビティ(創造性)の必要条件
from 「DESIGN IT! w/LOVE」
http://gitanez.seesaa.net/article/35092849.html
他、こちらのエントリもおすすめです。。
デザイン思考の道具箱―イノベーションを生む会社のつくり方/奥出直人
from 「DESIGN IT! w/LOVE」
http://gitanez.seesaa.net/article/35019289.html
優秀な人材は、今、世界中どこでも引っ張りだこな社会なのだから。
彼らのクリエィティビティが「ユニークなヒット商品やサービス」を生み出す
のであり、「金やモノ」が生み出すのではなくなってきたのである。
ヒエラルギーの頂点が「優秀な社員」が頂上にきた社会になってきたのだ。
新生Yahoo!に見る「人本主義経済」へ変革の兆し
from 「モチベーションは楽しさ創造から」
http://d.hatena.ne.jp/favre21/20070704#1183508671
社内の情報共有の仕組みに、ブログやソーシャルメディアの発想を
取り入れるのはいいアイデアだと思う。個人のクリエイティビティを
活かしていける企業が、今後は活躍できると思う。
ナレッジ共有
from 「現場で働くベンチャーキャピタリスト 辻俊彦のBLOG」
http://ameblo.jp/tsuji2005/entry-10061061857.html