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元SIerの今はWebビジネス中心なヒトが日々のトピックを綴ります。

電通アベニューAレイザーフィッシュ×CCI/Microsoft×Razorfish


電通アベニューAレイザーフィッシュからAvenue A Razorfish
発行の「Digital Outlook Report2008」の翻訳版が出ています。
http://www.dentsu-aarf.com/ja/newsrelease/2008/


読みふけってしまった。(変な和訳が多々あるけど。)


「電通アベニューAレイザーフィッシュ」は
・電通のスピンアウトベンチャーであるデジタルパレット
・Avenue A Razorfish
が資本提携して生まれた会社。


ちなみに、Avenue A Razorfishはインタラクティブ広告市場で2007年度米国No1売上を誇る会社であり、評価も高い。

Avenue A | Razorfishは、数多くの多彩なチャンネルを活用する
インタラクティブマーケティング・キャンペーンの経験が豊富だとして、
Forrester Researchが最近まとめた報告書「The Forrester Wave:-
インタラクティブマーケティング会社 2007年第4四半期(2007年12月)」
の中で、インタラクティブサービスのトップ企業だと評価されている。

http://www.901am.jp/archives/2007/forrester-hails-avenue-a-razorfish-the-leader-in-interactive-marketing.html


MicrosoftのaQuantive買収、Facebookへの投資はこのレポートで言う
ところの「Social Influence Marketing」の市場を牛耳るための
先行投資ってところなのかもしれない。
(※aQuantiveは、Avenue A Razorfishの親会社にあたる)


なぜなら、真の意味で「Social Influence Marketing」を行うのであれば、
各ソーシャルメディアに横断的に共通の指標をおく必要がある。


Googleが既存メディアもうちのAdwordsを通してくれとオファー
しているのはそのためだ。


一方、既得権益を抱える電博や海外のメディアエージェンシーは
もちろんそれを嫌がる。
よって、mixiやモバゲーに限らず、Yahooなども含めてメディアを
横断し、計測を行うためのアドネットワークを「Google以外で」かつ
既得権益を守れる」誰かが構築する必要がある。


国内で、そこに一番近いポジションにいるのは、CCIだ。
そういった動きを予想させる文言を某転職サイトに掲載している。

メディアレップ”として、インターネット広告のインフラを構築してきた
サイバー・コミュニケーションズの次なるミッションは、
そのインフラやリソースおよびノウハウのシステム化。
これを我々は、「アドマーケットプレイス」と名付けています。


次世代のインターネット広告のスタンダードを創るべく、組織力、
提案力を強化。
そのため、“人財”を広く募っています。
http://doda.jp/Front/JobSearch/View/JobSearchDetail.aspx?jid=3000111986&msg=0

※Recruiting Siteは案外貴重な情報源です。


昨年NTTデータと提携し、ブログ解析エンジンである「なずき」を
手に入れた事ももちろん布石である。
ブログを広告の一部として、レポートのために使う際の市場価値を定量的に把握し、
指標をつくるためだろう。


また、電通アベニューAレイザーフィッシュ社長のブログに、

こうした状況変化に伴い、クライアント構成も変化してきているようです。合併等で国際的なメガ企業となったようなクライアントは、デジタルもアナログもまとめてセントラルバイイングすることによって効率的な調達を優先しがちのようです。そのような場合には、アナログも含めグローバルベースでの購買力の強い企業が優位に立ちがちです。一方、オンラインを今後の成長戦略の主軸に置くような企業は、アベニューAレイザーフィッシュのような、インタラクティブ領域のプロを選択するようです。

Reo-Blog
http://www.dentsu-aarf.com/reo/2007/12/a_seat_at_the_table_2.html

とあるように、アメリカではMicrosoftがインタラクティブ広告分野において、
一家言持つようになる可能性は高い。
Microsoftはそのノウハウを自社に吸収し、次代のメディア戦略に役立てていく。
そういったシナリオが思い浮かぶ。


日本でそれを担うのはやはり電通なんだろうか?
「電通アベニューAレイザーフィッシュ×CCI」はそれを実現しそうだ。。

  • 追記:2008年5月6日

CCIが手掛けているシステムは「AD-SCRUM」ですね。
http://japan.cnet.com/marketing/story/0,3800080523,20364910,00.htm


こういった便利なシステムはいいんですが、
じゃあメディアバイイング/メディアプランニング業務をシステム化してしまった
メディアレップの担当者はどこでVALUEを出すの?
と考えてしまいます。


Webサイト構築にあたっては電通/電通AARF/博報堂アイ・スタジオなど
電博グループに専業がいますから、業務領域も広げられないですし、
メディア間提携のパッケージング業務などに専念する事に
なるのでしょうか。。