洋楽から学んだいくつかの事
Nirvana
nirvana - smells like teen spirit
Nirvana聴いてなかったら、人生変わってたかもと思ってる。
そんくらい影響を受けてる。
アンダーグラウンドを求める自分が表舞台に引きずり出され、
先頭に立ち、スタンダードになってしまった事のジレンマに
耐え切れなかったVocal:Curt。
彼が命を絶つ決断をしてしまった事は哀しい事だけれど、
彼が抱いた「天才ゆえに」導いてしまった未来と
そのポジションでの葛藤。
それは、何より人間らしいんじゃないか?という事。
手に入れる事がすべてではない事を理解できた事。
そして、一人のシアトルの男の叫びが、人々の心を捉え、
音楽シーンを変えていける事を証明した事。
U2
U2 Sunday Bloody Sunday
この曲はアイルランドにおけるIRAのテロの悲惨さを歌った曲。
いまや世界で2番目に影響がある政治活動家と言われる
U2のVocal:ボノ。
「いつまでこの歌を歌ってなきゃいけない?
(いつこの血塗られた日曜が終わる?)」
と歌っていますが、2008年になっても彼らのこの歌は、
まだ続けなければならない。
この曲で、初めてテロというものとその悲惨さを知りった。
その翌月だったろうか。
朝のニュースでIRAの爆弾テロで、アイルランドの幼稚園バスが
犠牲になった事が報道されていた。
そして、更にその数年後、9.11が起こった。
いまもあの瞬間の、あのスローモーションの映像の衝撃は
忘れられない。
Rage Against the Machine
rage agianst the machine- guerilla radio
Guitar:トム・モレロのはハーバードの法学部を首席で卒業し、
エリート街道まっしぐらだったが、
「音楽でも世の中を変える事ができる」
と法曹界の道を捨て、音楽に走る。
Led Zeppelinに通じるただただ、シンプルなリフとその上で踊る
Vocal:ザックのRAP。
人種差別、政府、国境で殺される人々、GAPの工場で労働を
余儀なくされるアジアの子供達。
そのすべてに自らの主張を投げかけた。
また、本当の意味でアメリカを変えるために
「選挙に行こう、投票に行こうぜ」
とライブで呼びかけた。
伝えるべき相手は誰で、耳を傾けさせるために、
自分達は何をやるべきかという事。
道はひとつじゃない事。
オールクリアをしたからこそ、彼らが成し遂げられた事。
Radiohead
Radiohead - Paranoid Android (on Jools Holland, 1997)
自らの存在意義をアルバム毎に異なるサウンドを届ける事で
証明していった。
「前のアルバムのサウンドを求めるのであれば、
前のアルバムを聴けばいいだけの事だ。そんな事に価値はない。」
と言い放った。
なぜ、自分達は新しいプロダクトを出し続けるのか?
今まで聴いて人に「ああ、やっぱりこの音だ」と満足してもらうため?
それとも、新しい価値を生んでいくため?
彼らのアプローチは後者であり、今思えば
まさにApple的なものだと思う。
単なるアップデートでは終わらせない。
Oasis
Oasis - Wonderwall
福岡公演で、Vocal:リアムが講演途中で帰り(理由は兄弟喧嘩)、
途中から兄貴のGuitar:ノエルが延々とソロをやるという異常事態を
引き起こしたり、酒場でケンカしたり、と30代になっても
まったく落ち着かない彼ら。
おれはおれ。 I need to be myself.
というアイデンティティの体現と、好き勝手やっても、
いい曲さえ出しときゃいいんだろ?
といったふてぶてしさが非常にインパクトがあった。
曲がダメだったら、ただのボンクラ兄弟だから。
また、oasisはイギリスの労働階級でBlurは上流階級。
そういったイギリスの階級社会も音楽を聴いてなければ
意識しなかったろう。
成果で示すべき事。
貫くという事。
まとめ
こう考えると、これらの音楽から学んだものはすげーでかい。
多くの価値観を彼らの音から、詞からくみ取ってきた。
それは、単純な言葉ではない。
複雑な表現であった。
音楽というものはまさにコンテクストを表現するもの。
もともとのコンテクストを異なるコンテクストに変えてしまった
ギターをアンプにつながずに弾き語る「Unplugged」という
コンセプトにも衝撃を受けた。
彼ら、各々のアーティストから学んだ事は言葉に出来ないものも
たくさんあるんだと思うけれど、中でも重要だったのは、
他国の文化を音楽を通じて知る事ができ、それを考える膨大な機会が
あったという事だろう。
テキストではなく、それをコンテクストで理解できているような気が
ちょっとしてるんだ。