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元SIerの今はWebビジネス中心なヒトが日々のトピックを綴ります。

クラウドシフトにより崩れるSIerの商談機会と、乗じるアクセンチュア

クラウドに基幹を移行して5年超経過 http://d.hatena.ne.jp/okachimachiorz/touch/20170813/1502628049

非常に同意。10年ほど前に新規事業において、オンプレとAWSで比較したら、AWSの方が構築で60%安、ランニングで85%安だった。

それはそれとして。

システム投資は、5年の減価償却が終われば、システム更改など再投資っていうサイクルがあって、5年待ってれば何らか商談が発生する。上記記事に書いてあるようにサポート切れも発生する。

その間は運用で安定的に稼ぎつつ、その新しい商談機会の必然性にSIerは恩恵を預かってた。

ユーザもある程度言われるがままになっていたが、ここに一部のITコンサルが勝機を見出し、ユーザ側から徐々に侵食し、市場を侵攻していったんじゃないか。アクセンチュアとかウルシステムズとか、CTO送り込んだりとかとか。

一方、IBMはじめHW部隊を持っていたSIerは、上からその内部リソース活用を迫られ、既存のエコノミクス(イノベーションのジレンマ)に嵌り、ジリ貧になりつつある。

全てのリソースと明確な戦略を持っていたソニーが想定していたビジネスモデルを、ほぼ何も持っていなかったAppleが1人のパラノイアの交渉力で、あっさりと実現したように、M&Aによりミドルウェアなどのリソースを豊富に抱えたIBMは果たして正しかったのだろうか。

アクセンチュアの売上規模が、遂にはIBMを追い抜くとの事だが、その要因は察するに3点くらいではなかろうか。

1.HWおよびその部隊を持たざる者と持つ者 2.企業カルチャー/組織改正が朝令暮改か(やや)官僚的か 3.1と2から派生する業績評価システム アクセンチュアは1の差異とクラウドシフトを読み、IBMの2と3を知りながらクイックに動いた。その結果が今の伸長度合いの差異に繋がっていそうだ。

経営は難しい。。