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元SIerの今はWebビジネス中心なヒトが日々のトピックを綴ります。

プロジェクトマネジメントを進化させる

  • リスクをマネジメントできており、失敗しないプロジェクト。
  • 品質をマネジメントできており、適切なガイドライン作成を行え、SLAを遵守できたプロジェクト。
  • 人材をマネジメントできており、適度に適材適所で、疲弊させず、かつ各人の成長を促進させたプロジェクト。
  • 調達をマネジメントできており、次回以降の調達を容易にできたプロジェクト。


前回より今回、1stより2nd、プロジェクトは必ず前進させる事が出来る。

  • 重要な項目をマネジメントできるか否か
  • プロジェクト資産をどれだけ抽象化し、汎用化し、次回に活かせるか否か

これらは、プロジェクトマネージャーの腕次第である。


優秀なプロジェクトマネージャーは、プロジェクト成熟度を段階飛ばしで成長させる事が可能だと信じる。


年末年始はプロジェクトの成熟度をあげるためにやるべき事を考え、プロセスを整備する事に意識を振り向ける。
年明けからエキサイティングに過ごすための準備期間に定義し、進めている最中。


来年の目標は定まったので、またの機会にでも。

Design is ....

デザインとは、伝えたいことを言葉によらず
ビジュアルだけを用いて表現することであり、
伝えたいことの核心が浮き彫りになるような
表現の仕方をする事である。


D&AD 初代会長/AD ジョン・コマンダー


デザインの対象は多岐にわたる。


「表現」としてのデザイン。
「ナビゲーション」としてのデザイン。
「コミュニケーション」としてのデザイン。
「時間経過」としてのデザイン。
「ストーリー」としてのデザイン。


そう考えると、何かを作り出す人。
クリエイティブな人はすべてデザイナーだと言えるのではないか。

もっと広く取ると、
人と人との交流が生まれた時点で、
人間はその間のコミュニケーションデザイン
を多少なりとも意識する。
それもデザインと考えると人類、総デザイナーと言えるかもしれない。


話を戻して。


マーケティングの初期プロセスで策定される
ターゲット/ポジション/コンセプトの中で
それぞれを考慮し、実際の表現や媒体などに落とし込むのが
アートディレクターだったり、コミュニケーションクリエイター
だったり、メディアプランナーだったりする。


そして、クリエイティブを総括してディレクションするのが、
クリエイティブディレクター(CD)とすれば、
CDは全体のデザインの橋渡しをし、調整を行うのが
メインの役割なんだろう。


それぞれの思いの中で、完成されたクリエイティブは、
それぞれのディレクターやプランナーなど
多くの人の主観を通ったもので、唯一無二の"デザイン"となる。


Design is beautiful.

優先度と決断力、そして仕事力


キャリア構築、仕事の進め方、プライベートすべてにおいて、
優先度って大事だなぁと思う。


で、優先度って何で必要かっていうと、複数の選択肢から選んで、
決断するため。
選択肢毎のメリット・デメリットを分析し、決断する。


実際は、完全にわかるわけではないから、ある程度確度を
高めたらエイヤで決める。そこで、必要とされるのは勇気。
すべてを兼ね合わせて決断力と言えるのかもしれない。


決断力=情報量×分析力×勇気


ってところかな。
そう、選択肢の数や決断する時の自信は、どれだけ情報を
集められるかでも変わる。


そういった意味では、情報を集める事が容易にできるように
なった時代になってきたから、決断の確度が上がってきた時代だと思う。


ただ、反面「勇気」っていうところは少なくなってきているんじゃないかな。
たくさん降ってくる情報に振り回されてるだけだと、
そうなっちゃうんだろう。


余談だけれど、その優先度を決めるためのファクターって
本当にたくさんあるし、人生経験やポリシーも関わってくる。
なので、完全に形式知化できず、ナレッジを伝えるのが難しいところだ。

GREE上場!GREEのファイナンススキームを分析してみる。

上場にともない、120万株を公募し、243万株を売り出す(オーバーアロットメントは40万株)。
売出株放出元は

  • Apax Globis Japan Fund, L.P.が118万株、
  • 代表取締役社長の田中良和氏が100万株、
  • 取締役 執行役員副社長 メディア企画部長の山岸広太郎氏が25万株。


CNet Japan - グリー、12月17日にマザーズ上場


「Apax Globis Japan Fund, L.P.」はグロービス・キャピタル・パートナーズ(以下、GCP)の第2号ファンド。
GCPのポートフォリオ一覧はこちら
ライフネット生命も入ってるんですね。
他、友人の勤めている会社もあって、びっくりしました。


今回、グリーへの参画ステージとしてはGCPの投資対象ステージで定義されている「Early Stage」からの参画だと言えるでしょう。*1


そして、

GCPの投資方針としては

  • (1)リード・インベスター(主幹事投資会社)であること、
  • (2)投資金額は原則1億円以上であること、
  • (3)社外取締役(または取締役会オブザーバー)として経営参画できる権利があることが前提条件です。


http://www.globiscapital.co.jp/about/index.html

とあり、グリーの沿革
「2006/07 第三者割当増資を実施し、資本金を2億4,216万円に増資」
とあるため、ここでGCPの資本が入り、リードインベスターとなった可能性が高い。
2008年02月14日追記:このタイミングで資本を入れたのはKDDIですね。GCPは2005年7月に資本を入れています。


そして、2006年7月はCFOの青柳氏がジョインしたタイミングと同じタイミングなんですよね。
もっと前のようです。
何にせよ、彼が2006年7月以降、ファイナンスのキーマンになっている事が想定されます。事業上でも

  • 2006年11月に「au one GREE」リリース。
  • 2007年3月にユーザー100万人突破。

と後の快進撃の始まりが感じられます。その後の驚異的なユーザー数の伸びは言わずもがな。


増資した資本をもって、岸部四朗さんで有名なマスメディアへの広告や販促などマーケティング費に投下していったのでしょう。
今回のグリーの上場、そのハンズオンによる(であろう)事業の伸びは、ベンチャーキャピタルによるファイナンスが、見事に功を奏した一例と言えるのではないでしょうか。


一方で、この市況環境が悪いときに上場してしまうのは、GCPの成績が少なからず関わってるんじゃないかと思います。12月決算なのかはわかりませんけれども。


また、成長余地を残しているうちに上場するという事かもしれません。
mixiやモバゲーを見る限り、SNSに入会する会員は1,500-2,000万人程度が上限のように思えます。*2
よって、GREEの会員数が既に1,000万人に届いてしまうように、かなり早い成長曲線を描いている事を考えると、このあたりで上場しないと、上場したとたん成長が止まってしまうという危惧も考えられます。
であれば、成長余地を存分に残しているうちに上場し、市場に成長度を示していくというのもありでしょう。



ただ、今回の上場は公募120万株、売り出し243万株、売り出し株数が公募株数の2倍を超えてしまっていますから、成長原資としての上場というか、売り出しのための上場と見られてもおかしくはない。*3


もちろん、事業上の数値から考えると今後も成長が期待されますし、CFOがいる限り、適切な事業投資が望めるでしょう。


さて、これらの要素を市場はどう評価し、どんな値がつくでしょうか。

*1:「Expansion Stage」としていましたが、「Early Stage」とご指摘いただきました。

*2:mixiは会員数ではなく、滞在時間の伸びも成長の証とみなしてもらえるようIR資料などを工夫していますが、会員数の伸びはわかりやすいため、その点がメインに見られてしまうのは変わりありません。

*3:この点ではペパボも同様です。

プロジェクトを成功させるためにフローと工程を捉えよう

フローとは

新しいプロジェクトに参画するとき、僕はフローというものを非常に気にする。
そして、フローとは「INPUT→PROCESS→OUTPUT」の連続した流れであり、
その1つ1つが工程となる。

  • フロー
    • 工程のまとまり。工程が時系列で並行になる場合もある。
  • 工程
    • INPUT→PROCESS→OUTPUT

フローを自分の中で捉えられた時、自分の中でディレクションの不安が払拭される。
これは過去のプロジェクトの経験がそうさせるのだろう。
フローを適切に捉える事ができるか否か」は
プロジェクトだけなく、事業の成功においても必要なスキルだと思う。


僕がフローをなぜ気にするのか。
これはSIerだった頃に、クライアントの
基幹系サプライチェーンマネジメントシステム(以下SCM)を手がけていた事も
関係していると思う。

SCMとフローの関係

SCMの定義は

企業活動の管理手法の一つ。
取引先との間の受発注、資材の調達から在庫管理、製品の配送まで、
いわば事業活動の川上から川下までをコンピュータを使って
総合的に管理することで余分な在庫などを削減し、
コストを引き下げる効果があるとされる。


SCM 【サプライチェーンマネジメント】

このようなシステムをつくるには、クライアントの業務フローに
深く入り込み、各工程の入出力を深く検証する必要がある。
時には、業務フローを変える提案を行う場合もある。

フローを工程に分解する

例えば、家具であれば、

  • デザイナーがビジネス要件やユーザーニーズに応じた家具のデザインカンプを起こし、
  • 設計士がラフを元に設計図を起こし、
  • 工場が製造計画と設計図を元に適切な数を制作し、
  • 運送会社が配送計画に基づき適切な店舗へ配送を行い、
  • 店舗側で受け入れ、消費者に販売する

といったフローかと思う。
僕はこういうフローを考えるとき、各工程を頭の中で、下記のようにマトリクス化する。
※「デザインカンプ」は完成図のデザインイメージであり、ラフで済ませる場合もある。

INPUT(入力) PROCESS(処理)、ツールの整備 OUTPUT(成果物)
デザイナー ビジネス要件、ユーザーニーズ デザインカンプ作成 デザインカンプ
設計士 デザインカンプ 設計図作成 設計図
工場 設計図、製造計画 製造 家具
運送会社 配送計画 家具受け入れ、配送 家具
店舗 家具 家具受け入れ、店舗への配置 家具
消費者 広告、カタログ、店舗での情報 購入 家具


こういう既存のフローでなく、これからつくっていくフローであっても、
工程を分解する考えは必須である。

ツールとして何を採用するか?

そして、工程の分解と並行して、次の工程において、
何を「入力」とすれば意識のずれがなく、進められるのかを考える。
次の工程における「処理」だけでなく、使う「ツール」によっても
その入力は変わるため、「ツール」の分析まで踏まえ、各工程を
どう設計するかを考える。


例えば、デザインに関する工程では、Illlustrator/PhotoShopInDesign
などのAdobe製品が互換性が高く、広く使われており、採用しやすい。
Fireworks/DreamWeaverに受け渡せばそのままコーディング作業に移ることも可能だ。


マネジメントの工程においても、MicroSoft製品群は重宝される。
なぜかというと、互換性と使っている人が多いという2つのファクターが非常に大きいのである。


ツール群としてどういった互換性があるかというのは、ギャップや手戻りを防ぐ事ができ、
非常に重要である。

フロー/工程の設計はプロジェクトの成否をわける

そういった工程を1つ1つ設計していくのもプロジェクトリーダーの役目である。
ただ、最適化されたフローを考え、工程を設計するのは非常に多くの情報を
必要とし、非常に高度な作業だと言える。
だから、現場経験がない人間は情報が不足し、工程を設計できない事が多い。
現場経験がない場合、徹底的に現場に張り付き、ヒアリングをしまくるのが吉だ。


フローの設計がしっかりしていれば適切な人員の配置、
クリティカルパスの把握、手戻りの防止を実現でき、プロジェクトは順調に進む
一方、ここで失敗してしまうと、詰めが甘いフローが出来上がり、
プロジェクトは悲しい結末を迎える事も多い。


どうもそのあたりは深く議論されず、「フローをファジーに捉えてしまう」文化が
日本にはあるように思える。
フローをファジーに捉えるメリット、デメリットは別途記載したい。

プロジェクトマネジメントの4つのコツ


若輩者なのに恐縮ではあるが、プロジェクトマネジメントについて
最近ちょくちょく聞かれる事があるので、4つのコツを述べておく。

  • 工程の洗い出し
    • 「作業にあたって必要な資料(INPUT)/実作業(PROCESS)/成果物(OUTPUT)」をすべて洗い出す
  • ツールの定義と整備
    • 工程の中で使用するツールを定義・整備する
    • ツールの選定やフォーマットをうまく標準化するとシームレスになり、生産性が上がる。逆に、ミスってしまうと生産性が下がる。
  • クリティカルパスの把握と代替手段の前準備
    • 後行程に大きく影響するクリティカルパス(ほとんどは「手前のOUTPUT→次のINPUT」の関係)を把握し、前倒しで処理かつ代替手段を用意しておく
  • リソース毎に担当をアサイン・割り振り
    • リソース毎に必要なスキルセットとリスクを想定した予備リソースを明確に把握しておく
    • プロジェクトマネージャ(PM)は全体の調整と金・リソース周りを監督する
    • プロジェクトリーダー(PL)は進捗と工程毎の成果物(OUTPUT)の監督を行い、実作業(PROCESS)は担当者に任せる
    • PMとPLを1人が兼務する事もある。その際は必ず客観的にプロジェクトを見る機会を設ける事。
    • 実作業(PROCESS)を任せる際に、必要なINPUTと期待するOUTPUTを出来るだけ明確に伝える。


もちろん、詳細まで挙げればキリがないけれど、ざっと挙げるとこの程度。
そして、これらのステップはWBSを定義する事で明確になる。
WBSの定義」は進捗管理の観点から有効ではあるが、それ以外にプロジェクトのキモを
プロジェクトマネージャ・リーダーが把握するために必要な作業でもある。

MARCH (CM) by 日産



日産マーチのCMは、自分の中でもかなり好きなCM。
女の子のしあわせをうまくつかんでるんじゃないかなーと思う。


かつ、ターゲットをよく捉えていて、
ノンノ系というか、上野樹里系というか。
あまりトガッった女の子ってマーチじゃなくて、
他の車に行っちゃうからね。


で、街を走ってるこういう特殊仕様カラーのマーチには、
自然と目がいくんだけれど、結構乗ってるのって初老の奥様
だったりするんですよね。


日産のディーラーの方から聞いたのは、「X-Trail」って案外
初老の方が買っていくって事。
要は、子供が独立してもうバンとかはいらない。
でも、あまりに小さく馬力がない車種には戻れない。
セダンもちょっと違う。
っていう方に、「X-Trail」のシルバーとかが受け入れられているそうだ。


「なるほど!」と思ったりする。
こういう現地調査って大事ですよね。