男前豆腐店とブルーオーシャン戦略
男前豆腐店って知ってますか?
http://otokomae.jp/
http://www.innovative.jp/2005/1102.html
男前豆腐店は特徴ある豆腐をだして、人気を集めました。
会社のHPのFlashからして、大分危篤です笑
社長はつぶれた工場を買い取り、豆腐屋を開業しました。
今でも軽トラックで出勤するそうです。
「変わってるから流行った」
結果から、こう言うのは簡単。
でも、誰があの100円前後の豆腐がこういった市場を切り拓くと考えたでしょうか?
これだけは確かな点です。
ブルーオーシャンについて、ちょっと解説します。
既存の競争環境で際立った優位性がなく、コスト競争のドロ沼化に陥っている
これに対し
新しい基準を作り出し、既市場ではなく新たな市場を切り拓く
例えば、レッドオーシャンはこれといった競争優位性がなく、コスト競争にさらされがちなデスクトップPC市場などがあります。そして、僕がいまやっているSI業界も多くはこっちです。(そうでない企業ももちろんありますが、本業の方は考えてみてください。)
対して、ブルーオーシャンはゲームをしない層にまで購買層を広げたNITENDO DS、音楽という市場に新しいパラダイムを創り上げたiPod + iTunesなどがあります。
さて、豆腐屋として斬新な商品を出して仕掛けていくというのは、やはり既存勢力からの圧力がすごかったようです。
「誰が豆腐に300円出すか!」
「あんなもんは豆腐やなくてデザートだ。」
スーパーや競合からこういった罵声を浴び続けました。
でも、めげなかった。
さて、男前豆腐店がブレークスルーしたキーは何だったんでしょうか?
と考えてみたんだけど、ふたつあるかと思います。
ひとつめはクチコミ。
やはり、主婦が購買に結びつく要因としてご近所さんのクチコミはとても大きな要素です。
そこで、男前豆腐はネーミングと共にその話題性、手の届く価格帯がAIDMAにずばりハマったように思えます。
もちろん、ブログなどによるクチコミもあったかと思います。
そして、ふたつめはコンビニ店の採用。
- コンビニのメリット:
珍しい商品であることで、話題になり、集客力につながります。
ひいては、似たりよったりのコンビニ競合他社との差別化要因になりうる。
- 男前豆腐店のメリット:
コンビニというマスで、かつみんなの目に入りやすいマーケティングスポットを手に入れたこと。(実はその人が買ってくれなくても、話題にしてくれればいい)
これがマッチングしました。
これでぐわーっと火がついたのではないかと思います。
さて、男前豆腐店を見て、ビジネスはアイデアだ!とかではないことがよく分かります。
要は「視点」ですよね。
もちろん、ネタだけではなく、本当に品質がよいからこそ、指示され続けているわけです。
さて、この事実、どう受け止めましたか?