Just blogged

元SIerの今はWebビジネス中心なヒトが日々のトピックを綴ります。

大企業だから、ベンチャーだから、というのは総論

前のエントリより。


私は大企業からベンチャー企業というキャリアを選択したけれども、
だから正しいかというとそうではないと思います。


しかし、総論で

  • 大企業は〜だからダメ
  • ベンチャー企業は〜だからよい

といいがちだ。逆も然り。


しかし、そのケースは1つの側面でしかない場合が大半です。


ルイス・ガースナーが「巨象も踊る」で触れたように、
リソースのないベンチャーは、大企業のリソースの豊富さを
うらやましく思うもの。


例えば、リクルートグループなんて、
他の人材ベンチャーからしたら、うらやましい限りだろう。
本体の事業のカバー領域もさることながら、

  • L&M:モチベーションをベースとした人材コンサルティング
  • リクルートマネジメントソリューションズ:SPIなどのツール提供、セミナー開催
  • ワークス研究所:人材に関する研究機関
  • リクルートHRマーケティング:アルバイト、新卒採用、中途採用、アントレプレナー/代理店
  • リクルートエージェント:中途採用
  • リクルートエグゼクティブエージェント:中途採用(ヘッドハンティング)
  • リクルートスタッフィング:派遣


一方、大企業はベンチャー企業の俊敏さをうらやましく思うだろう。


上記、相関だけを見ても表裏一体なのだ。


大企業はリソースが多いため、
グループ会社含め業務が細分化される。
この事により、1つの意思決定に関わる人間が増えるため、
必然的に意思決定者が増える。
結果、動きが遅くなる。


また、各人の思惑も分かれるし、
グループ会社の事業ドメインなどを気にする必要がある。
例えば、新規事業を立案した際、グループ内での売上の共食い(カニバライゼーション)
が起こる場合、成功する確信があっても組織の論理を優先せざるを得ない
場合もある。


一方、ベンチャー企業はリソースが少ないため、
ある事業に特化し、かつ業務は1人あたり多伎に渡る。
意思決定は関わる人間の総意を
朝会やデスクでの小話で取ればよい。
事業ドメインの重複も少ない。
結果、すぐに動ける。


表裏一体の関係であり、どうこうではない。
隣の芝生が青く見えるだけで、
真に重要なのは
「自分が何を重要視しているか」
に尽きると思う。