Just blogged

元SIerの今はWebビジネス中心なヒトが日々のトピックを綴ります。

読書は学習を加速度的に向上させる


書籍には先人の知恵や経験が詰まっており、
そこからエッセンスを吸収する事で、
同様のケースに初見であたったときにもうまく対応できたり、
自分が携わった事のないビジネスや地域の事の状況も
把握できたりする。
また、専門家ならではの深いインサイトに触れる事で
視野が広くなる。
私がIT業界でエンジニアとして働いていながらも、
常にビジネスの視点を忘れる事がなかったのは、
書籍のおかげだとも言える。


確かに書籍は高いものがあり、「そのお金を他に使いたい」という
若手ビジネスマンも多いだろう。が、本当に高いのだろうか?

若い時から、
「自分の中に、他人に盗まれない財産をつくる」
という目的で、自分で一番お金を使って、
投資してきたのですが、読書を通して、
出会った方から得られた恩恵は、
今まで投資した金額の、
100倍以上にはなっているのではないか、と
感じています。


茨城のつくば/水戸で働くクリエイティブ・ディレクターの日記
http://ameblo.jp/glamorouscpa/entry-10095242970.html

「レバレッジ」シリーズの本田直之勝間和代も同様の事を
言っている。
特に若い頃に「読書」をしておくと、後のビジネス人生何十年
にも渡って、先人の経験や事例を活かす事ができる。


例えば、90年代はこうこうだったらしいけど、今回はこうなったんだ。
とか。
私にとってはTV/PC/携帯電話/ウォークマンをはじめとしたハードウェアと
映画/音楽/ゲームというコンテンツを持ち、それらを組み合わせた
ライフスタイルの実現にもっとも近かったと思われていた出井CEO時代の
Sonyが、PC事業しかもちえていなかったAppleにあっさりと後塵を
廃したのがとても印象的な事として残っている。


学生時代に出井CEOの書籍を読み、ビジョンに共鳴し、それを
ウォッチしてきたからこそ、Sonyが実現できず。Appleが実現していった
過程をリアルタイムで追う事ができた。
私は、この事をもって、より「ビジネスは本当に面白い」
と思えるようになった。


また、ルイス・ガースナー元CEOがIBMを立て直したストーリー
をつづった「巨象も踊る(who says elephant can't dance? )」
もIT業界で働いていく中で何度か読み直し、その度に新しい発見と
彼が成し遂げた事の偉大さを感じる事ができた。


ただ、やはりというか「読書」を活かすには大前提があると思う。
それは知的探究心に基づいて、「物事の本質を捉えられるか否か」というところである。


ただ、書籍に書かれている事に対し、感動をするだけではなく、
種々の提言判断において、「何を根拠にしたのか?経緯は?」
種々の実行において、「何が障害になり、どう乗り越えたのか?」
といった事を読み解かなければならない。
読みながら常に当事者意識で物事を考えれば、その経験の一部を
確実に自分の経験に代える事ができる。
そして、自分のインサイトにもなり、人に説明もできるようになるわけである。


上記のように最近は、本を読む「量」も大事だが、それ以前に
「質」も大事だと感じる事が多い。


「質」を高めるにはどうすればいいかというと
感性」「客観性」更に「目的意識」が必要不可欠だ。


何かを達成したいからこそ、「本を読む」わけであって、
読書に限っては「そこに本があるから本を読む」わけではない。


「感性」はたくさんの人・文化・作品に触れる事で磨けるし、
「客観性」は自分の領域外の人と積極的にコミュニケーションする事、リーダーシップを取り、後輩を育てる事で養える。
「目的意識」は目標を設定し、成し遂げるプロセスを経て、
成功体験を積む事で磨く事ができる。


これからも上記を意識して、目的を達成するために読書をどう使うか?
という点を忘れずに己を磨いていきたい。