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元SIerの今はWebビジネス中心なヒトが日々のトピックを綴ります。

プロジェクト設計はDesignだ!

プロジェクトそのものもデザインの対象なんですけど、
そもそもデザイン感覚がない人が多いんでしょうね。


プロジェクトをデザインする via DESIGN IT! w/LOVE
http://gitanez.seesaa.net/article/100863956.html


うーん、確かに。


デザインですね。
設計とはつまりdesignなわけですから。
プロジェクト設計も然りです。
毎回、プロジェクト設計時には知識や知見をフル動員します。
そして、頭の中を最新の事例にアップデートするために、
書籍などの情報をINPUTします。


WBSや資料は引き継げるけど、引き継げないものがある。
それは、どこから発想が来ているか。そして、それをどう落とし込んだのか、
っていう事で、資料に落とし込まれる前の脳の中のプロセス


でも、それが何よりも大切。


また、設計はデザインの対象であると同時に
アイデアの対象であるとも言えます。
アイデアからデザインが生み出されるため、
どちらかというと、アイデアが親に当たるかも
しれません。


アイデアは下記の2つのファクターで産まれると
書籍「アイデアの作り方」では語られています。

  • 既存の知識の組合せ
  • どう組み合わせるかというセンス


で、ここから現場感なんですが、
プロジェクト設計の際、毎回現場で感じるのは、
まず前者の知識ベースが少なすぎる人材が多いという事。


手を動かすのと、設計をやるのは全然求められる
ものが違いますからね。
後者は非常に思考が求められる。


広告業界においては、優れたクリエイティブを
世に出しているクリエイティブディレクターは
常日頃、本当に多くの知識を自らのエッセンスまで
昇華させています。


優れたSIerのプロジェクトマネージャーも然りです。
例えば、SIer時代の部のマネージャーはJava
パフォーマンスチューニングのレベルまで、
ガチで若手と議論するような人でした。
様々な事を議論できるという事は、それだけ広範囲
を見ている=知識ベースが豊富。
という事であり、プロジェクト設計がうまい可能性は
高まります。


事実、知的なマネージャはプロジェクトをなんだかんだいって
きっちり着地させ、ガッツ派のマネージャはプロジェクトを燃やす
傾向にありました。


一度「えいや!」でうまくいっちゃうと「ガッツでなんとかなる」と
思いこんでしまう節があって、そういった思い込みに晒されていると
無意識にプロジェクトの成功確率を下げているといえます。


詳細まで言えるという事は、細かい事を気にしているという
わけではなく、細かい事まで配慮が行き届いており、
そのレベルまで自らのアイデアを反映させる事ができる
という事です。


事業企画もまったく同じ事で収益シミュレーションに
どういったファクターを盛り込んでいるかで、俄然説得力は
変わってきます。
そのシミュレーションが豊富なほど、相手の納得度は増すため、
VCなどからの投資も受けやすくなるでしょう。


多くの領域において、プロジェクトというものはつきまとうため、
そのベースの考え方は、たくさん活かすべきフィールドがある
という事です。


今後は、「プロジェクト」という形でアサインされていく
ケースがどんどん増えていくと思っています。