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元SIerの今はWebビジネス中心なヒトが日々のトピックを綴ります。

WEBプロダクションの事業性について

余程でないと、WEBプロダクションは事業としてはスケールしないなと考えています。


事業規模を拡げるなら、人を雇うか外注するかとなる。

  • 厳しいスキルセット要件
  • 仕様FIXに対するコミュニケーションコスト
  • 短納期

という業界事情を考えると、人材の質に劣る後者の選択肢は難しい。
よって、前者の選択肢にて、人を雇わざるを得ない。
特にコアのディレクティング、FLASHER、デザインやIAの部分は顕著です。
しかし、SIerと同じく工数売りなため、人を遊ばせる事は難しい。


IAも顧客から見るとまだまだ認知が低いようで、IAにかけるべき工数を渋られるのが容易に想像できます。


上場前から言われていた事ですが、ネットイヤーも厳しいんじゃないかなと思います。
ただ、SIPSという立ち位置で、いくつかのナショナルクライアントと密な関係を築いているので、そのノウハウをテコにまだまだ成長余地はあるでしょう。


同業で上場しているIMJは、営業利益率はかなり厳しいものになってきている。
彼らは総合広告代理店と組み、インタラクティブなマーケティングを一括で請け負うというスタンスのようですが、提携する博報堂に遠慮しながらの動きになるでしょう。


一方、斬新で利益率の高い高付加価値案件は、小数精鋭のWEBプロダクションに持っていかれてしまう。


また、事業として、うまく進めているWEBプロダクションは、少数精鋭でも成果物やワークフローをうまくフレームワーク化し、作業効率を最大化し、案件を出来るだけ回しているようです。
とあるWEBプロダクションの代表はとんでもなく発想が豊かで、完全に面喰らったのを覚えています。
しかも、それは単なる絵図ではなく、実現可能性に満ちたものでした。


話を戻しますが、今後はWEBプロダクションの淘汰と役割分担が進んでいくでしょうね。


ただ、中村勇吾さんのような方には、いつまでも新しいクリエイティビティで驚かせて欲しいですね。