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元SIerの今はWebビジネス中心なヒトが日々のトピックを綴ります。

戦略思考と現場思考のバランス


先日、マネージメントチームと話してて出た話題。


コンサルタント的な戦略思考と現場に則した
現場思考のバランスも大切だよねという話。


うちのマネージメントチームはMBAホルダーが多いけど、
戦略思考だけでなく、現場思考も重んじるバランスタイプ
だなーと思う。
そして、どちらかというと現場思考寄りだと思うし、
反面、戦略思考のみというのを嫌う笑


事業会社出身だからだろうか、机上であーだこーだ
言うだけじゃなく、「実際に走る事」を非常に
重んじる考えが、自分と共通している。


「いいね!じゃ、まずはやっちゃおうか!」
っていう具合に、非常に動きが軽い。
※実はベンチャーでも、提案→Go!の間に、社内調整に時間を割かれる事は多い。


頭のいい人間はそうじゃないなんて思いがちだけど、
案外そうでもないのだ。
例を挙げて見る。

現場思考を重視する戦略家達

最近、Lifehack系の書籍で有名になった勝間和代
もネット系企業に投資する際に、自分でまずWebページを
立ち上げてみて、収益性をチェックしている。

  • 電通のクリエイティブディレクター 佐藤尚之

「明日の広告」を書いている佐藤尚之さんも、
Webの聡明期にWebページを立ち上げている。

日本にコンサルティングという(当時はかなり怪しかったであろう)
業種を定着させた大前研一氏も、現場の社員についていって
営業周りを一緒にやったりするフィールドワークを
非常に重視している。




これらは、自分の肌感でファクトをつかみに行く事が
どれほど重要かという事を表していると思う。
実体験により、机上であーだこーだやっていた結果出てきた
仮説を修正する事ができるわけだ。


このプロセスを経て、仮説の精度をより高める事ができる。

で、現状はどうか?


ただ、現状そのバランスがどうなっているかというと
「どちらかに寄り過ぎてる人が多いよね。」
というのが話のキモだった。


かっこいい事は言うが、手は動かさない。
これは、「実行できない人がわるいんだ。」となりがち。
もしくは、ひたすら現場を重視するが故に、
非効率になってしまっている。
これは、「経営層が立てる戦略がわるいんだ」となりがち。


組織としての機能を果たす事を個人を尊重する事以上に
優先する日本の文化が、その曖昧さや責務を明らかにせずに、
許容してしまってきたが故なのかもしれない。

戦略思考と実務思考をバランスさせよう


だから、自分で両方を持ち合わせ、動いていく。
最後はそれに尽きるんじゃないかな。


ほとんどは片方を忌み嫌っている。
戦略思考の人間は「現場の人はほんと効率わるくて困るよ。
ドラッカーくらい読めよ」なんて思ってるし、
現場思考の人間は「机上だけじゃなくて、
とりあえず手を動かせってんだ」なんて思ってる。


でも、実際はトヨタの大野耐一氏の「カイゼン」のように、
戦略と現場の間に答えがあるのだと思う。


だから、そこに壁をつくっちゃいけなくて、
両方の考えを持ち合わせて、振り子のように
どちらかに振れながら、考え方のバランスを取る事が
重要なんだと思う。


もちろん、どっちかに振り切れるように仕事をする時期も
大事なので、要はバランスなんだろう。