Just blogged

元SIerの今はWebビジネス中心なヒトが日々のトピックを綴ります。

コンサルティングファーム畑と事業会社畑


コンサルティングファームの良さが語られる事があっても、
対比して事業会社の良さが明確に語られる事は滅多にない。


コンサルティングファーム畑の人は、明確なロジックや方法論に基づき、
レポートを出す。
第三者の目線で、社内の人間関係に依存せずに、客観的な判断を行う。
UP or OUTな世界であるため、自分の付加価値を非常に強く意識している。
よって、稼働があく事は恥。*1
人材はかなりハイスペック。
ただし、「実行」に際してドロドロしてくるあたりに弱かったりする。


事業会社畑の人は、接待みたいなドロドロしたところもやるし、
そこから商機まで持っていくなど、実行の部分でかなりパワフルに動く。
社内の人間関係に大きく依存するため、ドライな判断が行われない
ケースも多い。
反面、利害関係に囚われる事が多いがゆえに、
ステークホルダーを把握する、巻き込む事がうまい。
自分の付加価値というより、組織でのバランスを重視する。
人材のレベルは玉石混交。
ただし、戦略的観点が弱く、進め方が場当たり的。


これらは両方をクロスさせる必要があると思う。


余談だが、世界有数のコンサルティングファーム マッキンゼーの
日本支社で女性ながらにパートナーまで上り詰めたDeNAの社長
南場氏いわく

起業や事業リーダーのキャリアを目指すなら
コンサルティングには近づかない方がいいと思う。


なぜか?
書くと長くなるなぁ・・・


「アドバイザー」と「実行する人」via DNA of DeNA

と言わしめている。


とはいえ、もちろんコンサルティングファーム出身の起業家も
かなりいます。
が、パートナー/ディレクタークラスまで上り詰めた人
でないと上場できる事業規模まで成長させるのは難しいようです。

*1:稼働があく事を「Availableになる」って事で、「アベる」って言うらしい