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元SIerの今はWebビジネス中心なヒトが日々のトピックを綴ります。

LISMO vs iTunes

LISMO au LISTEN MOBILE SERVICE


可愛いリスが出てきて、クリックしていくとサイトを案内してくれる。
LISMO」はauが立ち上げたケータイ音楽コンテンツの新サービスの名称である。


一体どういったサービスなのだろうか?
調べてみた。

どうやら、iPod & iTunesの仕組みに似たビジネスモデルのようだ。

  • 「au Music Port」で楽曲を聴く
  • ケータイで楽曲を聴く
  • 両者の楽曲を相互共有する
  • CDから楽曲を「au Music Port」に取り込む
  • 「DUO MUSIC STORE」で楽曲を購入する
  • 「うたとも」で楽曲をキーにした、コミュニティの場を提供する


上記は、携帯電話→「iPod」、「au Music Port」→「iTunes」と読み替えて、イメージしてもらえると分かりやすいと思う。


iPodと大きく異なるところは、以下の二点

  1. 携帯電話自身がネットワークにつながっており、楽曲を取り込むことが出来ること
  2. 財布と同じくらい必須の持ち物である携帯電話であること


これらは、AppleiPod & iTunesのサービスを超える優位性を築けるのだろうか?
考えてみよう。


まず、1)について。
この機能単体でメリットを築くことは難しいと思われる。
PCで楽曲を購入し、取り込んだ方が高速で、管理もしやすいからだ。


次に、2)について。
これを考えると、実は1)が活きてくると思う。

  • 友人から楽曲を勧められ、「うたとも」を使って共有し、その場でダウンロードする
  • レコード店で視聴してそのまま即時に取り込める
  • 街頭で聴いた楽曲を検索したり、読み込ませたりして*1、楽曲を即時に取り込む

などのシーンが考えられる。
これらは、PCから取り込んだ後は静的な楽曲構成になるiPodに対する優位性である。


そして、最後に。
財布すらも携帯電話に統合しようとしている今、日本の携帯電話キャリアは「ケータイを持てば、出かけられる社会」を実現しようとしている。
よって、ケータイのほかにiPodを持ち歩くことは無駄だ。ということになる。


このような社会を実現するためには、僕らにとって大切な、音楽というコンテンツを使いやすい形で携帯電話に搭載しておくことは欠かせない条件なのである。


ここまで仮説を構築してみましたが、どうでしょう?
僕自身は元々、携帯電話に楽曲を入れておくメリットをあまり感じないし、高い代金(300円/曲)を払うほどのサービスとは思えないので、「うーん」といった感じです。
もし、打倒Appleならば、楽曲の圧縮形式の相互関係も無くすでしょうし、そうなると僕はAppleを支持します。


しかし、現状と番号ポータビリティを考えると、auが真正面から戦うべき相手と定義しているのはAppleではなく、やはりdocomoなのかもしれないですね。

*1:携帯で出来るかはわからないが、かかっている楽曲のサビを端末に読み込ませ、検索する技術は存在する