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元SIerの今はWebビジネス中心なヒトが日々のトピックを綴ります。

ナレッジワーカーと人材施策


システム構築は、顧客トリガーでビジネスが発生する業種だ。


顧客の予算や戦略が蜜に絡んでくる。
そして、こちらにはこちらの事情があって、それをかみ合わせる。


本人の明確な方向性があったとしても、そういうアサインメントが可能か
どうかは顧客に依存する。


これは自分の意思をしっかり持つナレッジワーカーほど、
つらい制約だと思う。







昨日、リゾート再生請負人の星野さんが、プロフェッショナル仕事の流儀
に出演していた。


彼には社長室がなく、社員の横のデスクを借り、
毎日異なる部署で仕事を行うそうだ。



「サービスは人が資本ですから、彼らにいかに楽しんでもらうか。
 そこに重点を置きますね。」


原点だと思った。








製造業をベースに発展してきた日本。
これはモノ社会がベースだ。
その頃、資産はモノであった。


しかし、サービスなど形にならないものがベースになるコト社会においては、
異なるパラダイムを適用しなければならない。




それは資産が「人」になるということだ。




しかし、大手電気メーカー、鉄鋼、自動車、電力、NTTなどが
産業のほとんどを牛耳っている日本においては、「今までの当たり前」が邪魔をして、変遷が
うまくいっていないように感じる。








若い企業は原則を認識し、新しい人材施策を次々と打っている。




典型的なのはGoogleだけど、日本のベンチャー企業も
工夫をしながら人材を繋ぎとめる仕掛けをつくっている。
リクルートもトリンプもコンサルティング会社もそうだ。







そういう中、日本の産業の大部分を占める大手はどうすべきか?
パラダイムの変遷に対する認識が薄い大企業のマネジメント層に
どうやってそれを意識させ、組織を変えていくか。




この課題を解決しない限り、その課題に起因する問題は
必ず近いうちに表面化するだろう。




さあ、日本の巨象は踊れるのだろうか?




Elephants can't dance?