[Marketing] エクストレイルの意図しないマーケット
マーケティングって難しい。
そう感じたのは、先日ディーラーに行って日産エクストレイルに
乗ってきたときの販売員の話からだ。
購入者は若者ばかりと思っていたこの車。
実は広く、若者から初老の方までニーズがあるらしい。
年配の方に人気がある理由は
「ミニバンなどに乗ってきた方が、その視点の高さになれてしまい、
もうセダンには戻れない」
といったものだそうだ。
なるほど。
理屈に合っている。
だが実は、日本のSUV市場はすごく盛り上がっているとは言い難い。
一方で、SUVのシェアが上がってきているのは確かであり、
そのシェアに食われているのは実はミニバン市場という話だ。
それも上記のエピソードを聞くと納得がいく。
それに加え、エクストレイルの
その角ばったエクステリアは、最近の日本車の丸ばった
エクステリアに慣れてしまった人には逆に新鮮だったのではないか。
という推測も成り立つ。
結果、エクストレイルはヒットし、中堅SUVというポジショニングにおいて、
ユニークな存在であり続けた。
そして、トヨタは今秋、ついにそのセグメントにSUVをぶつけてきた。
「ヴァンガード」である。
CMを見る限りは、30代中盤あたりを狙っているようで、
それはカムリ似のエクステリアからも明らかだ。
さあ、ヴァンガードのマーケットはどこにあるのか?
事実を期待しよう。