ドコモとauのマーケティング
1月30日、月曜の朝のこと。
勤務先に行くために山手線の田町駅の改札を通ろうとした際、目に付いたものがあった。
auのモバイルSuicaの宣伝用ステッカーが改札機に貼ってあったのだ。
ああそうか、モバイルSuica始まったんだな。
実は1月28日に開始されていたのだが、東京に数多くいるサラリーマンにとっては
やはり月曜がスタートという意識が強い。
そんな朝、「いざ!」という気持ちの私の目に飛び込んできたのがauのロゴだった。
モバイルSuicaのサービスはドコモのサービスなんだけど、仲間由紀恵さんのCMといい、
どうもauのインパクトの方が強い。
一方、ドコモはどうかというとKAT-TUNを使って華やかではあるが、プッシュトークと
モバイルSuicaのアピールが一緒になっており、個々のサービス内容が薄まってしまっている。
CM人気は高いが、KAT-TUNの人気にあやかっている面が大きい気がするのだ。
そして、この日客先へ向かう際、驚いたことがあった。
ドコモが4、5人のコンパニオンと田町駅の中にアピールのための設営セッティングを行っていたのだ。(品川で乗り換えたが、品川でもやっていた。)
しかも、11時だというのにまだ開始していなかった。
このやり方は派手だが、ペイするほどユーザの印象に残るのだろうかと思った。
コンパニオンを衣装などの費用込みで一人2000円とすると、時間あたり1万円程度になる。準備込みで8時間やったとすれば、8万円のコストがかかる。
auのロゴはSuicaを通すときに嫌でも目につく。
シンプルなやり方だし、人件費もかからない。改札機に貼り付ける値段なんて高くても
驚くほどではないだろう。
なにより効果的だと思ったのは、朝の通勤サラリーマンに何よりも早く目につく点だ。
「それをもって」知るということは、それだけユーザの印象に残る。
また、Suicaを使う際に目につくため、その情報がリンクする。
ドコモショップでもwebサイトを見てよく思うが、ドコモはこういった派手目なパフォーマンスを好む。
よくいえば、華やか。わるくいえば単調で昔かたぎなマーケティングなのだ。
auはその逆をいく。
後発ということもあろうが、ドコモの体質をよく理解した上でマーケティングを
打ってきているなぁと感じることが多い。