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元SIerの今はWebビジネス中心なヒトが日々のトピックを綴ります。

大学は自由と引き換えに責任を課される場所

個人的には大学というのは、現在の日本の体制では一番大きく変われる時期だと考えています。
そこで、何かを掴むか。


大学では、自由を得る代りに時間とお金をどう使うかの権利も与えられています。
両者とも有意義に使うこともできれば、無為に使うこともできる。
授業の空き時間は、勉強にあててもいいし、友達としゃべっててもいいし、趣味に没頭しててもいい、パチンコに行ってもいいし、彼女といちゃついてもいい、ゲームをしててもいい。お金がないなら親から借りてもいいし、奨学金を得てもいいし、バイトをしてもいい。

ほとんどは貴方の判断で行える。

大学では、高校までの方向性を与えられた受動的な姿勢ではなく、能動的な姿勢が必要とされる。受動的、反応的に行動する人と能動的、積極的に行動した人では、卒業したころには大きな差がついている。もちろん、どちらがいいとは言えないけれども。


そういった意味も込め、大学生は勉強することばかりが大切なのではなく、「人間として素養を養う」ことが大事なんだと思う。アメリカでは即戦力を求めるが、日本はそれでいいんじゃないかなと個人的には思っている。
文化が異なり、環境が違うとなかなかうまくはいかないからだ。

  • 軽音サークルでギターをかき鳴らしていた頃
  • 新聞部で世論などの記事を書いていたこと
  • 学問を深く見て示唆を得たこと
  • 居酒屋で接客の本質を学んだこと
  • 塾講師としての生徒を育てたこと
  • ITベンチャーで働いたこと
  • 飲み屋や家飲みでみんなで馬鹿やって、よく飲み明かしたこと
  • 就職活動で思い悩んだこと
  • 人間関係に疲れたりしたこと
  • 恋愛がうまくいったり、うまくいかなかったりしたこと

挙げていくとキリがないが、これらはすべて自分を形づくる要素になった。
今でも根幹にあるのはそれらであり、これからもずっと変わらないと思う。


いったん社会に出ると、忙しさにかまけて、価値観を形成するための時間をじっくり取れない。休日も静養か遊びか、それにしたって資格などの勉強に使うのが普通。
そうして、そのうち結婚してしまうと身動きが取れなくなってしまうのは至極当然のこと。社会人になってから、それを肌身に感じ、惰性というものを恐ろしく感じる。
私は居酒屋でくだをまく中年にはなりたくない。だって、夢がないじゃないですか。


だからこそ、自分の芯となるものは学生のうちに育んでおくべきだと思う。
芯があれば多少ぶれることはあっても、目標の地点は見えるから。
有名な話だが、飛行機だってほとんど目的地を向いていることはないのだ。

誰だって状況を変えることは恐いもの。
でも、人生を無為に過ごしてしまう方がもっと恐ろしくないですか?

僕はよくリスクテイカーだと言われます。でも、本当はそうじゃない。
限りある自分の人生を、精一杯やったんだと思いたいだけ。
人生を後悔するという最大のリスクを回避しているんです。
by 三木谷浩史 楽天社長