戦略プロフェショナルになるために
私の尊敬する方はキャリアには2つの側面が必要だと
おしゃっています。
- こういった仕事は経験しておいた方が良い、という経験的側面。
- こういった力は身に付けておいた方が良い、というスキル的側面。
経験的側面において、これからの変化する世界で役に立つ「知恵」を
養うには、「創って」、「作って」、「売る」の3つのステップを経験する事に
よって、ほとんどがカバーできると彼は言います。
また、「戦略プロフェッショナル」の著者で、元BCGのコンサルタント。
現在はミスミの経営に携わられている三枝氏はこう言います。
90年代以降、日本経済は栄光の座から転げ落ち、長いトンネルに
迷い込んだ。
そして明らかになってきたことは、長い凋落の年月を経験しながらも、
米国は日本が二、三十年をかけても簡単に追いつくことのできない
1つのすごい強みを構築していたということである。
それは米国における戦略的な「プロフェッショナル」の育成である。
ミスミの社員は「創って」、「作って」、「売る」のサイクルを
1人で任されます。
http://www.misumi.co.jp/management/index.html
http://employment.en-japan.com/search/past_42_88816
応募資格として、「経営者的人材になりたい人」と定義しています。
これは、このサイクルを回す事を体験している人材が、イコール
彼の目指す「戦略的なプロフェッショナルの育成」につながる事を
意味します。
インタビューの中でもこうおっしゃっています。
修羅場の教育効果、あるいは現場で体験する緊張の連続は、
通常であれば10年かけても身につけることは難しい経営的見識を、
一気に体得させてくれます。
もっとも、人は勝手に育ってはくれません。事業家としての知識や
スキルを持ったうえで、現場での修羅場体験を通じて人は育ってくるもの
であって、何をしたらいいのかよくわからないままに場を与えられたと
しても、その人は何も得ることはできません。
私に経営のバトンを渡してくれた田口弘相談役は、ご自身の反省として
経営者教育の必要性を私に託されました。私も、いまミスミに
必要なのは、強烈な経営者教育だと考えています。幸いなことに、
社員もこれに期待してくれているようです
私は「作って」の部分はこれまで社会人の3年間、みっちり経験し、
受託型開発の課題を理解し、QCD(品質・コスト・納期)を守るために
プロセスを最適化し、いかにきっちり回していくかに尽力してきました。
だから、「事業」という観点で考えたとき、あとは「創って」と「売る」
の経験が必要でした。
また、それを早いサイクルで経験する必要があります。
そのために、会社という舞台を移す必要がありました。
今月半ばから、ベンチャー企業に転職し、メディア開発に携わる事になります。
職種的には「企画」の要素が強いですが、ベンチャーであるだけに
営業との連携をいかにうまくやれるかっていうところが肝になります。
まだ、事業スキームが完全に出来上がっていない領域であることから、
おそろしく早くエキサイティングな毎日が待ち受けている事でしょう。
その過程は、このブログに随時アップしていきたいと思います。
今回、大きく環境が変わるため、転職の障壁は決して低かったとは言えませんし、
未知の分野に飛び込むわけなので、不安がないといえば嘘になります。
ですが、そのとき不安に打ち勝って動けるか否か。
これがベンチャーマインドだと思います。
私は、戦略プロフェッショナルを目指し、突き進んでいきます!